乳がん
乳がんは、現在、日本人女性の9人に1人が一生のうちに一度は経験すると言われている非常に身近な病気です。東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分に位置する聖蹟トータルクリニックでは、この「乳がん」という大きな不安に寄り添い、高度な医療機器を用いた検診と診療を行っています。私たちは、マンモグラフィや乳腺エコーを駆使し、目に見えにくい微細な変化を捉えることに注力しています。乳がんは早期に発見し、適切な治療を開始することで、自分らしい生活を維持しながら克服を目指せる疾患です。当院では、木曜日と土曜日の午前中をレディースデイとして設定し、女性の患者さんがよりリラックスして受診できる環境を整えております。ご家族にがんが多いといった遺伝的な不安についても、専門的なカウンセリングを行うことが可能です。聖蹟桜ヶ丘周辺の皆様が、乳房に違和感を覚えた際や定期的なチェックを行いたい際に、一番に頼れる存在でありたいと考えております。
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乳がんの症状について
乳がんは、初期段階では痛みを感じることがほとんどありません。そのため、日頃からのセルフチェックや定期的な検診で、わずかな変化に気づくことが非常に重要です。最も代表的な症状は、乳房の中に触れる「しこり」です。すべてのしこりががんであるわけではありませんが、乳がんに伴うしこりは、周囲との境界がはっきりせず、硬くて動かないという特徴を持つことが多いです。
また、皮膚の表面に現れる変化も見逃せません。がんが皮膚の近くに達すると、えくぼのような「ひきつれ」ができたり、皮膚が赤く腫れたり、オレンジの皮のように毛穴が目立って硬くなったりすることがあります。鏡の前で腕を上げたときに、左右の乳房の形が非対称になっていないか、一部が凹んでいないかを確認することが大切です。
乳頭付近の異常も重要なサインの一つです。乳頭から分泌物が出る、特に血液が混じったような分泌物がある場合は注意が必要です。その他、乳頭が陥没したり、乳頭や乳輪に治りにくい湿疹(ただれ)ができたりすることもあります。これらの症状は、乳がん以外の良性疾患でも見られますが、自己判断はせず、まずは多摩市の当院で詳しい検査を受けていただくことをおすすめいたします。
さらに、脇の下のリンパ節が腫れることで、脇に違和感やしこりを感じるケースもあります。乳がんは、進行するとリンパの流れに乗って脇の下のリンパ節に転移しやすいためです。こうした症状に一つでも心当たりがある場合は、たとえ痛みがなくても、速やかに乳腺診療を行っている医療機関を受診してください。早期発見こそが、その後の生活を守るための大きな鍵となります。
乳がんの原因について
乳がんが発生する原因は、一つの要素だけでなく、複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。その中でも大きな影響を与えているのが、女性ホルモンである「エストロゲン」への露出期間です。初経が早かった、閉経が遅かった、出産経験がない、あるいは初産が高齢であったといったケースでは、エストロゲンが分泌される期間が長くなるため、乳がんのリスクが高まるとされています。
現代の食生活や生活習慣の変化も、乳がんの増加に関わっていると推測されます。欧米型の高脂肪な食事、飲酒、喫煙、そして閉経後の肥満などは、乳がんのリスク因子として知られています。特に閉経後は、卵巣に代わって脂肪組織でエストロゲンが作られるようになるため、適正な体重を維持することが予防の観点からも推奨されます。
また、最近注目されているのが、遺伝的な要因です。すべての乳がんのうち、約5%から10%は遺伝的な背景が強く関与していると言われています。特定の遺伝子(BRCA1、BRCA2など)に変異がある場合、乳がんや卵巣がんを発症する確率が高まることが分かっています。これを「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」と呼びます。
ご家族や親戚の中に、乳がん、卵巣がん、膵臓がん、前立腺がんなどを若くして発症された方が複数いらっしゃる場合、ご自身も遺伝的な影響を受けている可能性を考慮する必要があります。原因を知ることは怖いことかもしれませんが、自分の体質を正しく理解することで、より適切な検診スケジュールを立てたり、予防的な対策を検討したりすることが可能になります。
乳がんの病気の種類について
一言で乳がんと言っても、実際には細胞の性質や広がり方によっていくつかの種類に分類されます。大きく分けると、がん細胞が乳管内にとどまっている「非浸潤(ひしんじゅん)がん」と、乳管の壁を破って周囲の組織にまで広がっている「浸潤(しんじゅん)がん」の2つに大別されます。
非浸潤がんは、非常に早期の段階であり、適切な治療を行えば転移の心配がほとんどなく、完治が期待できる状態です。検診で見つかる乳がんの中には、この非浸潤がんの段階で発見されるものも増えています。一方、浸潤がんは、周囲の血管やリンパ管に入り込み、全身へ広がる可能性があるため、手術だけでなく全身的な治療が必要になることが一般的です。
また、現代の乳がん診療では、がん細胞の「サブタイプ」という分類が非常に重視されます。これは、がん細胞がホルモンを餌にして増える性質があるか(ホルモン受容体陽性)、HER2(ハーツー)というタンパク質が過剰に発現しているか、細胞の増殖スピードはどの程度か、といった特徴に基づいて判断されます。主なサブタイプには、以下の種類があります。
- ルミナール型・・ホルモン受容体が陽性で、ホルモン療法が効果を発揮しやすいタイプです。
- HER2陽性型・・HER2タンパクが陽性で、分子標的薬による治療が非常に有効なタイプです。
- トリプルネガティブ型・・ホルモン受容体もHER2も陰性のタイプで、主に化学療法(抗がん剤)が選択されます。
このように、乳がんは個々の患者さんによって「がんの顔つき」が大きく異なります。当院では、検査を通じて個々の性質を丁寧に見極め、その方の状態に最も適した治療方針を検討するお手伝いをいたします。自分の乳がんがどのタイプであるかを知ることは、納得して治療を進めるための第一歩となります。
乳がんの治療法について
乳がんの治療は、乳房にある病変を取り除く「局所療法」と、全身に散らばっているかもしれないがん細胞を叩く「全身療法」を組み合わせて行われます。主な治療の柱は、手術、薬物療法、放射線療法の3つです。かつては乳房を大きく切除することが主流でしたが、現在はできるだけ乳房を残す「乳房温存手術」も一般的になっています。
手術については、がんの広がり具合に応じて、乳房の一部を切除する温存術か、乳房全体を切除する全摘術かが選択されます。また、手術中に脇の下のリンパ節を調べる「センチネルリンパ節生検」を行い、リンパ節を余分に切除することを避ける工夫もなされています。手術後に必要に応じて乳房再建を行うことで、術後のQOL(生活の質)を維持する選択肢もあります。
薬物療法には、ホルモン療法、化学療法(抗がん剤)、分子標的薬などがあります。先ほど述べたサブタイプに基づいて、最も効果が期待できる薬を組み合わせて使用します。近年は、新しい薬が次々と開発されており、再発のリスクを抑えたり、進行したがんに対しても高い効果を示したりする例が増えています。一人ひとりのライフスタイルや希望に合わせた薬剤選択が可能です。
放射線療法は、主に乳房温存手術の後や、再発のリスクが高い場合に、残った乳房や周囲のリンパ節に対して行われます。目に見えない微小ながん細胞を死滅させ、局所での再発を防ぐ役割があります。当院では、これら一連の治療方針について、高度な医療機関と連携しながら、患者さんが納得して最善の選択ができるようサポート体制を整えています。治療後の長期的なフォローアップや心のケアについても、多摩市の地域に根ざしたクリニックとして親身に対応いたします。
乳がんについてのよくある質問
Q1. マンモグラフィ検査は痛いと聞きましたが本当ですか?
A1. マンモグラフィは乳房を板で挟んで圧迫するため、多少の痛みや圧迫感を感じる方が多いのは事実です。しかし、しっかり圧迫することで組織の重なりがなくなり、少ない放射線量で鮮明な画像を撮影でき、微細な病変を見つけやすくなります。当院では、痛みを最小限に抑えられるよう、経験豊富なスタッフが丁寧に配慮しながら撮影を行います。月経前の乳房が張る時期を避けて受診されると、痛みが和らぐことがあります。
Q2. 授乳中ですが検診を受けることはできますか?
A2. 授乳中は乳腺が発達しており、マンモグラフィでは画像が白くなってしまい、診断が難しくなることがあります。そのため、授乳中の方には、まずは乳腺エコー(超音波検査)をおすすめしております。エコーであれば放射線の心配もなく、乳腺の状態を詳細に観察することが可能です。ただし、しこりなどの明らかな症状がある場合は、時期を問わず早急に受診してください。
Q3. 男性医師による診察に抵抗があるのですが、配慮はありますか?
A3. 当院の診察は男性である院長が行いますが、患者さんのプライバシー保護には最大限の配慮をしております。特に木曜日と土曜日の午前中はレディースデイを設けており、女性の方が安心して通いやすい環境を作っています。診察時には必ず女性スタッフが立ち会い、タオルなどで露出を最小限に抑えるなどの工夫を行っております。気になることがあれば、いつでもスタッフにお声がけください。
Q4. 遺伝性乳がんかどうか調べることはできますか?
A4. はい、可能です。まずはご家族の病歴などを詳しく伺い、遺伝子検査のメリットやデメリットを丁寧にご説明いたします。検査をご希望される場合は、血液検査によって特定の遺伝子変異があるかどうかを確認することができます。
院長より
乳がんと向き合う上で最も大切なことは、何よりも「一人で悩まないこと」です。胸にしこりを感じたり、検診で再検査と言われたりしたときの不安は、想像を絶するものがあるでしょう。私たち聖蹟トータルクリニックは、そんな患者さんの心に寄り添い、確かな技術と温かみのある医療を提供することをモットーとしています。聖蹟桜ヶ丘駅から歩いてすぐという利便性を活かし、お仕事帰りや買い物ついでに、気兼ねなく立ち寄れる場所でありたいと願っています。
当院の強みは、マンモグラフィやエコーなどの高度な検査機器を導入している点にあります。がんの予防や家族性の不安についても、臨床的なデータに基づいた誠実な対話を心がけています。遺伝カウンセリングは敷居が高いと感じられるかもしれませんが、ご自身の体質を知ることは、未来を守るための前向きなステップです。
乳がんは、決して「終わりの始まり」ではありません。早期に見つければ、これまで通りの生活を続けていくことが十分に可能な病気です。多摩市にお住まいの皆様、あるいは近隣にお勤めの皆様、少しでも胸に違和感があったり、検診から遠ざかっていたりするなら、ぜひ一度当院へお越しください。木曜・土曜のレディースデイや、隔週で行っている日曜診療など、受診しやすい体制を整えてお待ちしております。あなたの健康と笑顔を、私たちが全力でサポートいたします。
