乳腺炎
乳腺炎は、乳腺の組織に炎症が起こる病気で、多くの場合は授乳中の女性に多く見られますが、実は授乳中でない方や、稀に男性にも起こることがある疾患です。乳房の痛みや腫れ、しこり、そして全身の発熱などを伴うため、家事や育児、お仕事に大きな支障をきたすことも少なくありません。聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分の場所に位置する私たち聖蹟トータルクリニックでは、こうした乳房のトラブルに対して、マンモグラフィや乳腺エコーを駆使し、迅速で詳細な診断を心がけています。多摩市の地域にお住まいの方々が、胸の違和感を覚えた際にすぐにご相談いただけるよう、平日はもちろん、隔週での土日診療や、木曜日・土曜日午前のレディースデイを設けて、通いやすい環境を整えております。
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乳腺炎の症状について
乳腺炎の症状は、その進行度合いや原因によって多岐にわたりますが、初期の段階では乳房の一部分が硬くなり、触れると痛みを感じる「しこり」のような状態から始まることが一般的です。これを放置してしまうと、炎症が広がり、以下のような症状が顕著に現れるようになります。
乳房の局所的な症状
- 乳房の一部が赤く腫れ上がり、熱感を持つ・・炎症が起きている場所が熱を帯びて、皮膚が赤らんで見えるようになります。
- 激しい痛みや圧痛・・何もしなくてもズキズキと痛んだり、赤ちゃんが触れただけで飛び上がるような痛みを感じたりすることもあります。
- 乳房の中に硬いしこりを感じる・・乳汁が詰まったり、膿が溜まったりすることで、境界がはっきりした、あるいはぼんやりとした硬い塊を触れます。
全身に現れる症状
炎症が強くなると、乳房だけの問題にとどまらず、全身に影響が及びます。
- 38度以上の高熱・・急激に体温が上昇し、インフルエンザにかかったような寒気や震えを伴うことがあります。
- 全身の倦怠感や関節痛・・体がだるく、節々が痛むような感覚に襲われます。
- 頭痛や食欲不振・・高熱に伴い、日常生活を送るのが困難なほどの体調不良を感じる場合があります。
これらの症状は、授乳期のママさんにとっては、育児の疲れによるものと勘違いされやすいのですが、急な発熱と乳房の痛みが重なった場合は乳腺炎を疑う必要があります。当院では、こうした辛い症状を抱えた患者さんが少しでも早く楽になれるよう、AI技術を活用したエコー検査などで炎症の範囲を速やかに特定し、適切な処置へと繋げています。
乳腺炎の原因について
乳腺炎が起こるメカニズムは、大きく分けて二つの要素が関係しています。一つは乳汁が乳管の中に滞ってしまうこと、もう一つはそこへ細菌が感染することです。
乳汁のうっ滞(詰まり)
授乳中の方に最も多い原因が、母乳がスムーズに排出されず、乳腺の中に溜まってしまう「うっ滞」です。
- 授乳の間隔が空きすぎてしまったとき・・お出かけや夜間の長時間睡眠などで、おっぱいを出す機会が減ると詰まりやすくなります。
- 赤ちゃんの吸い方が浅い、または飲み残しがあるとき・・乳腺の一部に母乳が残ってしまうと、そこから炎症が始まります。
- きつい下着による圧迫・・ワイヤー入りのブラジャーなどで乳腺を強く締め付けると、母乳の流れが阻害されます。
細菌の感染
乳頭(乳首)にできた小さな傷から、細菌が入り込むことで炎症が悪化します。
- 乳頭の亀裂(傷)・・赤ちゃんに強く噛まれたり、乾燥したりしてできた傷口が細菌の入り口になります。
- 皮膚の常在菌の侵入・・普段から皮膚にいるブドウ球菌などが、傷口から乳管内に入り込み、溜まった母乳をエサにして増殖します。
授乳期以外の原因
授乳中ではない方でも、乳腺炎になることがあります。特に喫煙習慣がある方や、糖尿病などの持病がある方は、乳管の中に老廃物が溜まりやすく、そこから細菌感染を起こしやすい傾向にあります。これを「乳管周囲乳腺炎」と呼びます。聖蹟桜ヶ丘駅周辺で、お産とは関係ない時期に胸の痛みを感じて不安になっている方も、決して珍しいことではありませんので、早めの受診をお勧めします。
乳腺炎の病気の種類について
乳腺炎は、その原因や状態によっていくつかの種類に分類されます。それぞれの種類によって、必要なアプローチが異なります。
うっ滞性乳腺炎
母乳が乳管に詰まって起こる、初期段階の乳腺炎です。細菌感染は伴っていないため、溜まった母乳を適切に排出することができれば、比較的速やかに改善します。しかし、この段階で無理をしたり放置したりすると、次の段階である化膿性乳腺炎へと移行してしまうため、注意が必要です。
化膿性乳腺炎(急性乳腺炎)
うっ滞した母乳に細菌が感染し、化膿してしまった状態です。強い痛み、皮膚の赤み、そして高熱を伴います。この段階になると、単なるマッサージだけでの解決は難しく、抗生剤の服用や、場合によっては注射器で膿を吸い出したり、切開したりする処置が必要になります。
肉芽腫性乳腺炎
授乳とは関係なく起こる、比較的稀な種類の慢性乳腺炎です。原因は完全には解明されていませんが、自己免疫の関与が疑われています。しこりが長く続き、乳がんと非常によく似た見え方をすることがあるため、AI乳腺エコーや組織検査による慎重な診断が欠かせません。
乳輪下膿瘍
乳頭の陥没(陥没乳頭)がある方に多く見られるもので、乳輪の下に膿が溜まる病気です。再発を繰り返しやすいのが特徴で、根本的な解決には陥没乳頭の治療が必要になる場合もあります。
乳腺炎の治療法について
当院では、患者さんのライフスタイルや炎症の程度に合わせて、最も負担の少ない治療法を提案しています。
乳汁の排出とマッサージ
うっ滞性乳腺炎の場合は、溜まっている母乳を出すことが最優先です。正しい授乳姿勢のアドバイスや、優しく乳腺を解きほぐすケアを行います。授乳を止める必要はなく、むしろ赤ちゃんにしっかり吸ってもらうことが、最高の治療になる場合が多いです。
薬物療法
細菌感染が疑われる化膿性乳腺炎に対しては、抗生剤を処方します。授乳中の方でも安心して服用できる、赤ちゃんへの影響が極めて少ないお薬を選択しますのでご安心ください。また、痛みが強い場合には、炎症を抑える鎮痛解熱剤も併用します。
切開排膿(外科的処置)
膿が完全に溜まってしまい、お薬だけでは改善が見込めない「乳腺膿瘍」という状態になった場合は、局所麻酔をして皮膚を数ミリ切開し、膿を外に出す処置を行います。聖蹟トータルクリニックでは、傷跡が目立ちにくい場所を選び、可能な限り痛みに配慮した処置を行っています。
生活習慣の改善指導
再発を防ぐために、水分補給や食事の内容、ブラジャーの選び方、授乳のリズムなどについてのアドバイスも行います。お仕事や育児で忙しい多摩市の皆さんが、無理なく取り組める方法を一緒に考えていきます。
乳腺炎についてのよくある質問
Q1. 乳腺炎になっても赤ちゃんにおっぱいをあげて大丈夫?
A1. はい、基本的には授乳を続けて大丈夫です。むしろ、赤ちゃんに吸ってもらうことが乳管の詰まりを解消する近道になります。ただし、膿が混じっている場合や、お母さんの痛みが強すぎる場合は、一時的に搾乳に切り替えるなど調整を行いますので、無理せずご相談ください。
Q2. 授乳中ではないのに胸が痛んで腫れています。これって乳腺炎?
A2. 授乳期以外でも、細菌感染や乳管のトラブルで乳腺炎になることはあります。また、稀に炎症性乳がんという別の病気の可能性も考えられるため、自己判断は禁物です。当院ではマンモグラフィなどで、しっかり原因を特定します。
Q3. 乳腺炎の処置は痛いイメージがあって怖いです。
A3. 炎症が起きている場所は非常にデリケートですので、私たちは可能な限り愛護的で優しい診察を心がけています。切開が必要な場合も、細い針での麻酔を使用するなど、苦痛を最小限に抑える工夫をしていますので、安心してお越しください。
院長より
乳腺炎は、お母さんにとって身体的にも精神的にも非常に辛いものです。「私がちゃんと授乳できていないから」「育児が下手だから」と、ご自身を責めてしまう患者さんも少なくありませんが、乳腺炎はどなたにでも起こりうる、立派な「病気」です。私たちは、そんなお母さんたちのサポーターでありたいと考えています。
当院は聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分と通いやすく、ベビーカーでお越しいただくことも可能です。また、男性医師による診察に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、木曜日と土曜日午前中のレディースデイを設けるなど、女性がリラックスして受診できる環境作りに力を入れています。単に目の前の炎症を治すだけでなく、将来的な乳がんのリスク管理や、乳房全体の健康についても専門的な視点からアドバイスを行うことができます。
画像診断装置を備えて、従来の検査では分かりにくかった微細な変化も見逃さないよう努めています。土日診療も隔週で行っていますので、「平日は忙しくて行けない」という方も、我慢せずに私たちを頼ってください。多摩市の皆様の乳房の健康を守るパートナーとして、丁寧でわかりやすい診療をお約束します。ちょっとした違和感でも、遠慮なく聖蹟トータルクリニックへご相談ください。
