胃がん
胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜から発生する悪性腫瘍であり、日本人にとって非常に身近な疾患の一つです。かつては不治の病というイメージもありましたが、医療技術の進歩により、現在では早期に発見して適切な治療を行えば、十分に根治を目指せる病気となっています。しかし、初期段階では自覚症状がほとんど現れないことが多く、自分でも気づかないうちに進行してしまう点がこの病気の恐ろしさです。多摩市にある聖蹟トータルクリニックでは、聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分という立地を活かし、地域の皆様が胃がんのリスクを早期に回避できるよう、精度の高い検査体制を整えています。当院では高度なAI機能を導入した上部内視鏡検査(胃カメラ)を実施しており、肉眼では判別が難しい小さな病変に対しても、AIのサポートを受けることでより確実な診断を追求しています。また、検査に対する不安や苦痛を最小限に抑えるため、鎮痛剤を使用して眠ったまま受けられる内視鏡検査を提供しております。お忙しい方でも受診しやすいよう、土曜日や隔週の日曜日にも診療や検査を行っておりますので、少しでも胃の不調を感じる方や検診をご希望の方は、お気軽に私たちにご相談ください。
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胃がんの症状について
胃がんは、その進行度合いによって現れる症状が大きく異なります。最も注意が必要なのは、早期の胃がんでは自覚症状がほとんどないという点です。健診や人間ドックで行われる胃カメラ検査で、偶然発見されるケースが非常に多いのが特徴です。
病状が少しずつ進行してくると、以下のような腹部の違和感や不快感が出現することがあります。
- みぞおちあたりの痛みや不快感
- 胃の重だるさや膨満感
- 食欲の低下や、少し食べただけですぐにお腹がいっぱいになる感覚
- 胸やけや吐き気
これらの症状は、胃炎や胃潰瘍といった良性の疾患でもよく見られるため、「いつもの胃痛だろう」と市販薬で済ませてしまう方が少なくありません。しかし、症状が長引く場合や、薬を飲んでも改善しない場合は、背景に胃がんが隠れている可能性を否定できません。
さらに進行が進むと、腫瘍から出血することによる貧血や、黒い便(タール便)が見られるようになります。また、がんが大きくなって食物の通り道を塞いでしまうと、食べたものを吐き戻したり、体重が急激に減少したりすることもあります。このような顕著な症状が出てからでは、がんがかなり進行していることが多いため、早期発見のためには症状がない段階での定期的な検査が極めて重要です。
胃がんの原因について
胃がんが発生する原因については、長年の研究によりいくつかの主要な要因が明らかになっています。その中でも最大のリスク因子とされているのが、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)による感染です。
ピロリ菌は胃の粘膜に生息する細菌で、幼少期に口を介して感染することが多いと考えられています。この菌が胃に住み着くと、長期間にわたって慢性的な炎症(慢性胃炎)を引き起こします。この状態を放置すると胃の粘膜が萎縮して薄くなる「萎縮性胃炎」へと進み、そこからがんが発生しやすい環境が作られてしまいます。ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症リスクを下げることが期待できますが、除菌後もリスクがゼロになるわけではないため、継続的な経過観察が必要です。
ピロリ菌以外の生活習慣に関連する原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 塩分の過剰摂取・・塩辛い食べ物の摂りすぎは胃の粘膜を傷つけます
- 喫煙・・タバコに含まれる発癌物質が胃がんのリスクを高めます
- 野菜や果物の不足・・抗酸化作用のある食品の摂取不足が影響します
- 過度の飲酒・・アルコールによる刺激も要因の一つと考えられています
また、特定の遺伝的な要因が関与しているケースもあり、ご家族に胃がんを患った方がいらっしゃる場合は、より注意深いスクリーニングが推奨されます。
胃がんの病気の種類について
胃がんは、顕微鏡で見た組織の形や、がんが胃の壁のどの深さまで達しているかによって、いくつかの種類に分類されます。この分類は、治療方針を決定する上で非常に重要な指標となります。
分化型胃がんと未分化型胃がん
組織の形態による分類では、大きく「分化型」と「未分化型」に分けられます。分化型は、正常な胃の細胞に近い形を保ちながら増殖するタイプで、比較的進行が緩やかで高齢者に多く見られる傾向があります。一方、未分化型は、細胞の形がバラバラで増殖のスピードが速く、若年層にも見られるタイプです。未分化型は周囲に広がりやすく、スキルス胃がんと呼ばれる、胃の壁が硬くなるタイプもここに含まれます。
早期胃がんと進行胃がん
がんが胃の壁のどの層まで浸潤しているかによる分類です。胃の壁は内側から、粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜という5つの層で構成されています。
- 早期胃がん・・がんの浸潤が、粘膜層または粘膜下層までにとどまっているもの
- 進行胃がん・・がんが固有筋層よりも深く達しているもの
早期胃がんであれば、リンパ節転移の可能性が低いため、内視鏡による切除だけで治療が完了することも多く、予後も非常に良好です。しかし、進行胃がんになると、近くのリンパ節や他の臓器(肝臓、肺、腹膜など)へ転移する可能性が高まり、より広範囲な手術や全身的な治療が必要になります。
胃がんの治療法について
胃がんの治療法は、がんの進行度(ステージ)や全身の状態に合わせて、最適な方法を選択します。大きく分けて、内視鏡治療、手術(外科治療)、薬物療法(抗がん剤治療)の3つの柱があります。
内視鏡治療(ESD・EMR)
胃カメラを使って、胃の内側からがんを切除する方法です。主に対象となるのは、リンパ節転移の可能性がほとんどない早期胃がんです。お腹を切る必要がないため、体への負担が非常に少なく、入院期間も短くて済みます。当院では診断を主に行い、高度な処置が必要な場合は連携する基幹病院へスムーズにご紹介しております。
外科手術
内視鏡での切除が難しい場合に行われる治療です。がんを含めた胃の一部または全部を切除し、同時に周囲のリンパ節も取り除きます(リンパ節郭清)。近年では、大きく開腹する手術だけでなく、小さな穴をあけて行う腹腔鏡下手術や、ロボット支援下手術も普及しており、傷口が小さく回復が早い選択肢も増えています。
薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬)
がんが他の臓器に転移している場合や、手術後の再発を予防する目的で行われます。従来の抗がん剤に加え、がん細胞の特定の分子を狙い撃ちする分子標的薬や、免疫の力を利用してがんを攻撃する免疫チェックポイント阻害薬など、新しい薬が次々と登場し、治療の選択肢が広がっています。
治療後の生活では、食事の回数を分けたり、ゆっくり噛んで食べたりする工夫が必要になることがありますが、適切なサポートを受けることで、多くの方が治療前と変わらない日常生活を送ることが可能です。
胃がんについてのよくある質問
Q1. 胃カメラとバリウム検査、どちらが良いですか?
A1. 精度の面では胃カメラ検査が圧倒的に推奨されます。バリウム検査は影を見て異常を探すため、小さな平坦な病変を見落とす可能性があります。一方、胃カメラは直接粘膜を観察できるだけでなく、怪しい部位があればその場で組織を採取して詳しく調べることが可能です。当院ではAI機能を備えた内視鏡を導入しており、より確実な診断を心がけています。
Q2. ピロリ菌を除菌すれば、もう胃がんにはなりませんか?
A2. 除菌によって胃がんになるリスクを大幅に下げることができますが、完全にゼロにすることはできません。特に除菌時の年齢が高い方や、すでに胃の粘膜の萎縮が進んでいる方は、除菌後も胃がんが発生することがあります。そのため、除菌に成功した後も、年に一度程度の定期的な胃カメラ検査を受けることが強く推奨されます。
Q3. 胃カメラは痛そうで怖いです。楽に受ける方法はありますか?
A3. 聖蹟トータルクリニックでは、鎮痛剤を使用して眠った状態で受けられる内視鏡検査を行っています。多くの方が「気づいたら終わっていた」とおっしゃるほど苦痛の少ない検査です。また、鼻から挿入する細い経鼻内視鏡も選択可能です。検査への不安が強い方も、私たちが優しくサポートいたしますのでご安心ください。
院長より
聖蹟トータルクリニックのホームページをご覧いただきありがとうございます。院長の私は、これまで多くの患者さんの消化器診療に携わってまいりました。その中で強く感じるのは、「もう少し早く検査を受けていただければ」という思いです。胃がんは、早期に発見できれば決して怖い病気ではありません。しかし、症状が出てからでは治療の選択肢が限られてしまうことも事実です。
私たちのクリニックでは、多摩市周辺の皆様が、美容院や歯科医院に通うような感覚で、気軽に健康チェックにお越しいただける場所でありたいと考えています。聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩2分というアクセスの良さに加え、隔週の土日診療や、木曜・土曜午前のレディースデイを設けるなど、皆様のライフスタイルに寄り添った体制を整えております。
特に胃がん診療においては、高度なAI機能を搭載した内視鏡システムを導入し、微細な変化も見逃さない質の高い検査を追求しています。また、私はがんの家系であることへの不安や、将来のリスクに対するカウンセリングにも力を入れています。
内視鏡検査は「苦しい」「怖い」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。当院では鎮痛剤を活用し、患者さんがぐっすり眠っている間に検査を終えられるよう細心の注意を払っています。検査後、皆様が晴れやかな表情で「受けてよかった」とおっしゃってくださることが、私たちの最大の喜びです。少しでも胃の症状が気になる方、あるいは健康診断で再検査を指摘された方は、どうぞ迷わず私たちのクリニックを頼ってください。地域の皆様の健康な毎日を守るため、スタッフ一同、誠実で温かい医療を提供することをお約束いたします。
